
資金調達のタイミング
資金調達のタイミングを考慮する上で考慮するのは、実際に”いつ着金するのか?”という点が気になるのではないでしょうか。
資金繰りと呼ばれますが、売上の発生タイミングと実際に入金されるタイミングが異なるという点と同様ですが、調達したお金が使えるのは実際に着金したタイミング以降となります。
この記事では、着金のタイミングについてどのように考えればいいのか解説します。
出資の着金タイミング
出資を受ける際の着金タイミングは出資者によって異なります。一方、目安となるのは以下のような期間となります。
エンジェル投資家による出資
1日〜
個人でエンジェル投資をしているような方から出資を受ける場合は、個人の裁量によるため早いタイミングでクロージングとなるケースもあります。
ご自身で事業をやられてきた方やエンジェル投資をこれまでもやってきた方は問題ないと思われる一方で、そうでない方の中では関わり方がよく分からなかったり、数年リターンを得られないことに理解を得られず、短絡的な施策や経営判断に繋がってしまうことで事業がうまくいかなくなってしまうことにもなりかねません。
その為、特に早い段階(ステージ)では比較的少ない額でも保有比率が高くなる傾向もあるため、出資者については事業やベンチャー企業について理解がある程度あるような方の方が望ましいと言えるでしょう。
ベンチャーキャピタル等による出資
3ヶ月〜
会社や案件などのケースにもよるところはありますが、ベンチャーキャピタルなどの法人では、法人として責任がある他、別の出資者からのお金を集めてファンドの運用をしていることもあり、明瞭かつ適切に出資の判断を行う必要があります。
その為、投資委員会等の形で案件の精査を行うこともあり、少々時間がかかるケースもあります。
創業融資
〜2ヶ月
創業融資は、1-2ヶ月程度の期間を見ておくと良いでしょう。日本政策金融公庫では、若者・女性・シニアに対して創業融資を積極的に行うなど、起業環境を整える観点でも各種の融資を行っています。
保証付融資
〜3ヶ月
保証付融資については保証協会での審査もある為、通常の創業融資よりも長くかかるでしょう。保証協会が債務不履行のリスクを一部被ってくれることで、民間の金融機関でのプロパー融資が難しい場合でも融資を行うことができます。