
資金調達の目的
資金調達にはいくつか種類がありますが、借入による調達(デットファイナンス)と株式での調達(エクイティファイナンス)とについて資金調達の目的を解説します。

共通の目的
デットファイナンスとエクイティファイナンスの両方における目的には以下のようなものが挙げられます。
設備投資資金の確保
事業を行う上で必要な設備を導入・購入するための資金確保が目的で資金調達を行うことがあります。老朽化している設備の交換に備えることなども挙げられます。
運転資金の確保
運転資金として、仕入れを行う場合や人件費の支払いなど日々の会社の運営に関わる運転資金を確保する目的で資金調達を行うことがあります。
研究開発や新規事業の資金確保
事業成長や事業拡大のために研究開発を進めたり新規事業を行うことを目的として資金調達を行うことがあります。
デットファイナンスの目的
共通の目的以外にデットファイナンスを行う目的としては以下のようなものが挙げられます。
借入(返済)実績作り
銀行などはお金を貸して利子を得ることが彼らのビジネスとなります。デットファイナンスを行うことによって銀行との関係を構築し、また、借りたお金をしっかり返済することによって銀行から信頼を得ることができ次の融資などにも繋がります。
レバレッジ効果
自己資本のレバレッジ効果ですが、返済とともに利子を払うことで節税(利益の圧縮)につながるということもあり、借入によって得たお金を活用して事業の拡大や投資を行うことにより自己資本のみで事業を行うより効率的により大きな利益を得ることができる可能性があります。
エクイティファイナンスの目的
エクイティファイナンスには、共通の目的以外に以下のような目的があります。
資本業務提携
調達した資金を活用して自社の展開を進めるだけでなく、互いに高めることができるようなパートナー関係である場合、資本を持つことにより、出資先のバリューアップに貢献していくためのインセンティブにもなります。
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